トピックス
- 2018_ルヴァンカップ・・城福浩とオズワルド・オリヴェイラに(そして大岩剛にも!!)、乾杯!!・・(レッズvsサンフレッチェ、1-0)・・(2018年5月16日、水曜日)
- すご〜いっ!!!
埼スタから帰宅し、すぐにテレビのスイッチを入れたんですよ。
そう、アントラーズのACL第二戦。
この試合は、わたしが契約しているジータスで「も」ライブ中継されることになったらしいんだ。
だから、記者会見の後で、オズワルド(オリヴェイラ)と歓談した後、すぐに単車に飛び乗り、フルパワーで帰宅したっちゅうわけさ。
もちろん録画はしていたけれど、わたしがスイッチを入れたとき、テレビは、残り10分というシーンを映し出していた。
手に汗にぎりながらギリギリの攻防シーンを追いかけていた。
ロスタイムは、5分。
フ〜〜ッ・・
・・そんななか、上海のフッキが決定的シーンを迎える・・アントラーズにとっては決定的ピンチだったわけだけれど、何とかはね返す・・
・・でも、セカンドボールが、転々とレオ・シルバの足許に転がっていったんだよ・・
・・もちろん、レオ・シルバ目掛けて、相手選手が必死のプレスをブチかます・・
・・誰もが、ヤバイッ!!って感じたに違いない・・
・・でも次の瞬間、レオ・シルバは、何事もなかったかのように、ボールを持ったまま、スッと反転し、プレスを掛けてきた上海プレイヤーの逆をとっちゃうんだ・・
・・そのとき、レオ・シルバの奥深〜い才能の一端を体感した気がした・・
・・そして思った・・
・・どうしてレオは、ブラジル代表に選ばれないんだ??・・
そして、タイムアップ・・
この、大岩アントラーズの勝利は、まさにフェアに勝ち取った勲章だった。
そのアントラーズだけれど、彼らのイメチェンというテーマで、「こんな雑感コラム」を書いたから、参照して下さい。あっと・・、ACLの「第一戦コラム」も・・ネ。
ということで、ベスト8へ駒を進めたアントラーズに、心からの賞賛を捧げます。
_______
さて・・
ということで、ものすごくエキサイティングだった(まあ・・主に後半だけれど・・)、ルヴァンカップ予選リーグ最終節の、レッズ対サンフレッチェを振り返りましょうか。
まず、何といっても、優れたストロングハンド「城福浩」が率いるサンフレッチェというテーマから・・
なんたって彼らは、いまの「J」を引っ張る、ダントツのリーダーだからね。
そんなサンフレッチェの強さのバックボーンの一端を垣間見ることは、とても価値がある・・
その第一は、素晴らしく効果的に「連動」しつづける組織ディフェンスにあり。
この試合でも、全体的にはレッズにイニシアチブを握られていたものの、肝心の「最終勝負プロセス」では、ほとんど「やられて」いなかった。
そう、ウラの決定的スペースは、ほとんど攻略させなかったんだよ。
その「連動しつづける高質な組織ディフェンス」には、ホント、視線が釘付けになったものサ。
そんな組織ディフェンスの機能性キーワードだけれど・・
それがサ・・城福浩の表現は、とても難しいんだよ。
・・相手ボールホルダーや次のパスレシーバーだけじゃなく、互いのポジショニングのバランスを執る味方ディフェンダーとの関連性も含めた、距離感・・
・・その感覚的なシェアが大事なんですよ・・
・・勝負を仕掛ける者、それをカバーする者の、アクションの連動性・・
・・要は、互いに、状況判断を「共有」出来ているか・・というテーマですかね・・
ホント、城福浩は、一筋縄じゃいかない・・。へへっ・・
私は、ドイツでのサッカーコーチ国際会議で、世界中のプロの猛者連中と、ハードなディベートを展開するわけだけれど、そのなかに、是非、城福浩さんもブチ込んでみたいね。
彼だったら、確実に、互角以上のポジションを築ける(レスペクトされる!)に違いない。
とにかく、これからの城福サンフレッチェが、自分の学習機会としても、楽しみで仕方ない。
あっと・・
もちろん彼らは、守備だけじゃない・・よ。
後半になって、パトリックと柏好文が出場してからは、サンフレッチェ攻撃の危険度が、それまでに輪を掛けてアップしたっけ。
そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションをベースにした、タイミングと状況を見計らった個人勝負の内実が、ものすごくアップしたんだよ。
たしかにサンフレッチェ広島は強い。
今度、ダゾーンしながら、彼らの強さのコノテーション(言外に含蓄される意味)を、もっと深く探ることにしますよ。
ホント、興味深い。
_______
はい・・
ということで、オズワルド・オリヴェイラ率いるレッズ。
オズワルドが監督に就任してからのレッズは、ダゾーンやスカパー(ルヴァンカップ)も含めて、欠かさず観ていますよ。
そして、久しぶりのスタジアム観戦ということになった今日、例によっての積極アグレッシブサッカーを魅せられたことで、質問したい気持ちを抑えられなくなった。
・・オズワルドさんは、アントラーズ時代に、私が質問したコトを覚えているでしょうか・・
・・その質問は、オズワルドさんは、どのようなサッカーが好きですか??・・というモノでした・・
・・そのときオズワルドさんは、間髪入れずに、1974W杯でのオランダ代表のサッカーが好きだ・・と言われました・・
・・私は、そのオランダサッカーを創り上げた伝説のスーパーコーチ、故リヌス・ミケルスを個人的に知っています・・
・・彼からは色々と教えられたんですが、その彼が、そのときのオランダ代表のサッカーのバックボーンについて、こんなコトを言ったんです・・
・・いいか・・あのサッカーの絶対的ベースは、守備にあったんだぞ・・いや、積極的にボールを奪い返すアグレッシブなディフェンス姿勢とも言えるかな・・
・・そこで質問です・・
・・オズワルドさんがレッズを率いるようになってからのゲームは欠かさず観ているのですが、そのサッカーからは、リヌス・ミケルスが率いたオランダ代表の「香り」がするんですよ・・
・・そう・・アグレッシブにボールを奪い返しにいく積極サッカー・・
・・結局サッカーの内容は、どこで、どのようにボールを奪い返そうとするのかによって決まってくるといっても過言じゃありません・・
・・あっと・・それは、リヌス・ミケルスの教えなんですが・・
・・その意味で、いまレッズは、とてもアグレッシブなサッカーをやっていると感じています・・
・・アントラーズ時代のオズワルドさんについて、日本のサッカー界では、ものすごく「堅い」サッカーをやっていたという印象が強く残っているんです・・
・・でも、いまのレッズでは、かなり方向性が変わっていると思うんですよ・・
・・そのことについて、コメントをいただけませんか??・・
メチャクチャ、長くなってしまった。
記者会見にご同席された皆さん、スミマセンでした・・
ということで・・
そんな私の長〜い質問に、オズワルドは、例によって真摯に、そして強烈なポジティブオーラを放散しながら、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれたっけ。
・・そう、今日もレッズは、勝利に向かって攻撃的にプレーした(闘った)んだ・・
・・そこで我々が志向したのは(アンタが言った!?)攻撃的な守備だった・・いま我々は、そのベクトル上で発展しようとしているんだよ・・
・・もちろん、そのような攻撃サッカーは一朝一夕で出来上がるモノじゃない・・
・・そこでは、時間をかけてトレーニングしていかなきゃいけないんだ・・そのトレーニングだけれど、これから、もっと、もっと効果的に深めていかなければならない・・
・・でも、アグレッシブにボールを奪い返すサッカーという方向性は、絶対にブレない・・
・・もちろん、そんな積極サッカーを効果的に機能させるためには、選手たちのメンタリティーも大事になってくる(心理マネージメントの重要性!?)・・
・・また、それぞれのポジショニングプレーも、仲間との兼ね合いも含めて、しっかりと調整していかなければならない・・
・・その意味で今日のゲームは、相手が強いサンフレッチェだったことも含め、とても価値のある勝利だったと思う・・
フムフム・・
オズワルド・オリヴェイラが率いるレッズについては、Jの雑感で、「こんなコラム」をアップしたから、そちらもご参照あれ。
今日は、疲れたから、ここいらで筆を置きます。
明日、このルヴァンカップ試合と、アントラーズのACL戦を見直し、特筆ポイントがあれば書き足すことにします。
では、オヤスミナサ〜イ・・
-
============
最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
===============
重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
==============
ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
-
[ トップページ ] [
Jワンポイント ] [湯浅健二です。
]
[ Jデータベース ]
[トピックス(New)] [
海外情報 ]