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- 2020_J2_第8節・・強いアルビレックス・・だから、貴重な学習機会ではあった・・それでも、進化&深化をつづける永井秀樹ヴェルディへの期待は、高まりつづける・・(ヴェルディvsアルビレックス、1-1)・・(2020年7月29日、水曜日)
- あっ・・危ない!!
そのとき、そんな頓狂な声が出た。
そう、93分の、アルビレックス同点ゴールのシーン。
それは、アルビレックス新井直人のスローインからはじまった。
そのスローインの「軌道」については、ヴェルディGKマテウスは、完璧にイメージできていたと思う。
だから、ゴールから前へ出ることで、そのスローインに「最初」に触ろうとしていたんだ。
それは、スローインからの攻撃を阻止するための、正しいイメージングだったと思う。
でも・・
そう、あろうことか・・
マテウスが触ろうと前へ出た「鼻先」で、ヴェルディ右サイドの若狭大志が、スリップヘッドでボールを流してしまったんだよ。
そして・・
その「浮いた」ボールを、アルビレックスの長身マウロが「ヘッドで流し」、それが渡邉新太の足許に「入ってしまった」という次第。
そのシーンで決定的ファクターだったのは・・
もちろん、若狭大志と、GKマテウスの「意思の疎通」。
この場合、どちらが主役!?
そりゃ、「制空」を任せられているGKが、自分のイメージを押し通すのが普通でしょ。
でも彼には、そのイメージを「伝える手段」がなかった!?
もし「あれ」が、言葉の問題によるモノだったとしたら、そりゃ、悔やんでも悔やみきれないよね。
とにかく・・
どちらにしても、反省材料テンコ盛りの「コンビネーション・ミス」ではありました。
ということで、ゲーム内容・・
とても良いサッカーで、総合力も高いアルビレックス。
バルサの育成部門でも手腕を発揮したというアルベルト監督による、スペイン(カタルーニャ&バルサの!?)テイストが、プンプン匂うサッカーだった。
彼らの組織的な仕掛けプロセスでは、しっかりとボールをつなぎながら、相手ディフェンスのウラにあるスペースを突いていこうとするんだよ。
だから、そんな「確固たるリズムの人とボールの動き」から、たまに魅せる、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、とても高いレベルのあるって思わされた。
まあ、たしかに・・
最終勝負の仕掛けプロセスは荒いけれど、それでも、選手たちが、そんな「仕掛けプロセス」について、具体的イメージングを、しっかりとシンクロさせているって感じるわけさ。
もちろん・・
そんな高質サッカーだから、ヴェルディにとって不足ない相手だよね。
そう、とても素晴らしい学習機会っちゅうわけだ。
何といっても・・
守りを固めてカウンターを狙う(堅牢な守備から直線的に相手ゴールに迫る!?)っていう戦術サッカーとは、一味も二味も違う、魅惑的な勝負マッチを、提供できるわけだから・・ね。
だから、両チームともに、日本サッカーの発展に大きく貢献しているって言える。
ちょっとハナシが逸れるけれど・・
たぶん、プロコーチ連中からは・・
・・そんな積極(攻撃)サッカーを展開したら、勝ち点を獲得できず、すぐにクビになってしまうじゃネ〜〜かっ!!・・
・・なんて、声が聞こえてくるようだけれど・・
それでも、優れたプロコーチ下平隆宏に率いられた横浜FC、これまた優れたプロコーチ浮嶋敏がドライブするベルマーレ等など・・
攻守にわたって、とてもダイナミックで魅力的な(リスク)チャレンジングフットボールを展開しているチームもあるよね。
巷では、弱小チームって考えられているけれど、実際は、とても内容が詰まった魅力的なサッカーを展開できている。
イメージ的に(!?)弱いと思われているチームの場合、攻撃的なチャレンジングサッカーでゲームを支配する時間帯があっても・・
そう・・
互角の(たまには、それ以上の!)内容あるサッカーをブチかませているけれど、最後の「一瞬の集中切れ」で決勝ゴールを奪われてしまう・・なんていう「惜敗」の勝負展開が「多い」ってなイメージが、ついて回る。
でもさ・・
日本サッカーの全般的なレベルがアップしている(良い選手が増えてきている!)昨今じゃ、そんなネガティブイメージが「ついて回っているクラブ」でも、選手のクオリティーが、どんどん充実してきているんだ。
だから・・
そう、選手たちに、勇気と強烈な意志を植え付けられるだけの「ストロングハンド」さえいれば、「美しい質実剛健サッカー」だって、ブチかませるものなんだよ。
選手たち自身が、「理想的な攻撃サッカーがやりたい・・」とか、「そのサッカーを体現するために、オレは、極限までチャレンジする・・」って強烈な意志をもち、それをグラウンド上で、勇気をもって表現する。
もちろん・・
そのような、サッカー哲学に対する「自信と確信」があるチーム」だったら・・
たまにゃ、勝つコト「だけ」をイメージする「究極の戦術サッカー」に徹することだって、柔軟に完遂できるはずなんだよ。
そう・・
自分に(その哲学的バックボーンに!!)自信と確信をもてていれば、どんな厳しい状況に陥っても、余裕をもって冷静に対処できるものだからね。
どこかの賢人が言っていた・・
強くなければ、優しくなれない・・!?
あっと・・
ここで言う「強さ」のコノテーション(言外に含蓄される意味)については、いまでも世界中で、限りなく深〜いディベートが交わされているよね。
へへっ・・
あっと、ヴェルディ・・
この試合での彼らは、「あの強い」アルビレックスに対し、人とボールが動きつづける、攻守ハードワークとリスクチャレンジあふれる、立派な、とても立派なサッカーをブチかました。
そして、「忍耐」もふくめた、実質的な内容だけじゃなく、結果も、しっかりと掴みかけた。
でも・・
まあ、仕方ない。
とにかく、ヴェルディが、どんどんと進化&深化していることは、誰の目にも明らかだから・・
さあ、これからだ・・
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ところで、この試合のダゾーンカメラマンの方。
味スタということで、第5節のヴァンフォーレ戦と同じ方なのか!?
いや、このカメラワークは、ヴァンフォーレ戦ほど、ひどくなかったから、違う方か。
でも、やっぱり、まだまだ「寄り過ぎ」という印象をぬぐえない。
もっと、仕掛けプロセスに入る前のタイミングで(!!)、グラウンド全体(ボールから遠いゾーン)を見わたせるくらい、カメラを「引いて」欲しい。
この試合では・・
ヴェルディだけじゃなく、アルビレックスも、しっかりと、ウラ(逆サイド)への勝負パスを狙っていたわけだから・・ね。
このカメラマンの方は、そんな「次の勝負の仕掛けプロセス」に対する具体的イメージが、うまく、アタマに描けていなかった・・
・・そう、感じるんだ。
このテーマについては、別立てでアップした「このコラム」も、ご参照あれ。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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