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2022_ 親善マッチ・・後半のガンバが魅せた、積極的&攻撃的な「フッ切れたチャレンジングサッカー」は、必ず、今シーズンの「J」マッチに、ポジティブなインフ ルエンスを与えるに違いない・・(ガンバvsパリ・サンジェルマン、2-6)・・(2022年7月25日、月曜日)

前回のレッズ戦では・・

パリ・サンジェルマンのスーパー才能のうち二人(メッシとネイマール)がベンチスタートだった。

そしてこのゲームでは、ムバッペがベンチスタート。

そのこともあって!?

前回レッズ戦コラムでは・・

・・だからこそ、局面プレーで、人とボールの「動き」が、停滞する傾向が、薄まった・・と、書いた。

でも、このゲームでは、スーパー才能のうち二人が先発。

さて〜・・

でも、そんな心配は杞憂に終わったネ。

初戦フロンターレ戦とくらべても、「組織マインド」は、格段にアップしたって感じられた(パリは、日本のコトを甘く見ていた!?)。

要は、人とボールの動きに、しっかりとした「リズム」があったんだよ。

そんな、「組織と個のバランス」がアップする傾向は、もちろん、ダイレクトパスを織り交ぜた美しい組織コンビネーションとなって結実する。

とにかくパリは、人とボールの動き「だけ」でも、スペースを攻略できるって感じさせたんだ。

対するガンバが・・

とても優れた「意識と意志とイメージング」によって、立派なサッカーを展開していたにもかかわらず・・ね。

ということで・・

このゲームでは(前半を観ながら)、こんなテーマをピックしようと思った。

それは・・

攻守にわたる、局面プレーの(局面デュエル)の内実・・

そう、ボール奪取プロセス(守備)と、スペース攻略プロセス(仕掛け)での内実・・ね。

言いたかったのは、パリが、世界トップの「個のチカラ」を、しっかりと、組織として機能させている・・っちゅうことだね。

まず、ボール奪取プロセス(守備)・・

互いのイメージングの、有機的なリンクを大前提に、ガンバの仕掛けを、クレバーに追い込み、狭い「局面デュエル」に追い込むんだ。

だからパリは・・

フィジカルでも、テクニックの巧みさや個人戦術的なクレバーさでも、スーパーな個のディフェンス力を魅せつけるんだ。

とにかく、観ているコチラが、ため息をつくほどのスーパーな「強さと巧さ」を魅せつける。

またスペース攻略プロセス(仕掛け)でも・・

決して、仕掛けの流れにブレーキを掛けることなく・・

スムーズな「リズム」で、人とボールの動かし、ガンバ守備のウラスペースを突いていく。

そこから、個の勝負や、ラストパス(ボールがないところでの決定的な動き!)で、ゴール機会を創りだしてしまうっちゅうわけだ。

もちろん、そこで魅せつける「個の勝負」の内実は、まさに世界一。

決して「ゴリ押し」じゃなく、あくまでも、チームメイトが明確にイメージできるプロセスね。

だからこそ、才能連中が仕掛けるドリブルの最中でも、ボールがないところでチームメイトが仕掛けるフリーランニングの勢いは、まさに全開。

そう、それこそが・・

ホンモノの組織プレー「マインド」っちゅうわけだ。

でも、後半・・

そう、かなり点差をつけられたガンバが、ホンモノの反攻に出る。

そう、ボール奪取プロセス(守備)の勢いが、一段も、二段もアップしたんだ。

そして、それにともなって、ボールがないところでのサポートの動き(フリーランニング)の内実も、着実にアップしていく。

そうなったら、ガンバの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の危険度だって、アップする。

そう、パリ守備ブロックを、振り回せるまでに、彼らの仕掛けの勢いがアップしたんだ。

たぶん片野坂知宏が、ハーフタイムに、「このままでいいのか? 自分たちで決めろ!」なんて、スーパーな檄を飛ばしたんだろうね。

そしてゲームが、俄然、熱を帯びていく。

そう、パリの守備が、やられっぱなしになるはずがないんだよ。

そして彼らの、ボール奪取プロセス(守備)の勢い「も」、急上昇した。

そんなエキサイティングな展開がつづいていた後半15分。

中盤でボールをコントロールしたメッシから、まさに「ベストタイミング」で抜け出したネイマールへ、まさにスーパーな「置くような」スルーパスが通された・・っちゅうわけだ。

これでパリのリードが「4点」っちゅうことになった。

でも、ガンバは・・

そう、落ち込むかと思ったら、まったく、そんなコトなく、それまでの、積極的&攻撃的なサッカーの勢いを「増大」させちゃうんだよ。

まあ、結局は、抜け出したムバッペへのファール&PKで「6点目」をブチ込まれちゃったけれど・・

それでも、この日のガンバは、さまざまな意味合いで、「世界への扉」を開いた・・って言えるかも。

なんといっても、不確実な要素が満載のサッカーは、究極の「心理ボールゲーム」だからね。

心理・精神的な「状態」で、パフォーマンスに、雲泥の差が出てしまうんだよ。

とにかく、片野坂知宏ガンバが、「J」シーズン残りのゲームで、内容のある、フッ切れたチャレンジングサッカーを魅せてくれるに違いない。

よかった・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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